派遣元責任者の職務

派遣元責任者の職務

派遣元責任者の職務を中心に理解しておきましょう。派遣元責任者は、次に掲げる職務を行わなければなりません。

  • 派遣労働者であることの明示等
  • 就業条件等の明示
  • 派遣先への通知
  • 派遣元管理台帳の作成、記載及び保存
  • 派遣労働者に対する必要な助言及び指導の実施
    具体的には、例えば、法に沿って、労働者派遣事業制度の趣旨、内容、労働者派遣契約の趣旨、派遣元事業主及び派遣先が講ずべき措置、労働基準法等の適用に関すること、苦情等の申出方法等につき必要な助言及び指導を行うこととされています。特に労働者派遣法に改正があった場合は、改正の内容について説明会等の実施、文書の配布等により、派遣労働者に周知すること。説明の際には、例えば、厚生労働省で作成している派遣労働者向けのパンフレットのほか、それと同等以上の内容が盛り込まれた派遣元事業主で作成している資料等を配布することや、ファクシミリ又は電子メール等を利用して資料を送付すること、厚生労働省や派遣元事業主が作成した資料が掲載されたホームページのリンク先を電子メール等に明示することなどにより、派遣労働者が確認すべき画面を分かるようにする必要があること。
  • 派遣労働者から申出を受けた苦情の処理
    具体的には、例えば、派遣労働者から直接申出を受けた苦情及び派遣法第40条第1項の規定により派遣先から通知のあった苦情に、適切な処理を行うことです。なお、派遣元責任者が苦情処理を適切に処理し得るためには、本人が派遣先に直接出向いて処理する必要性も高いことから、派遣先の対象地域については派遣元責任者が日帰りで苦情処理を行い得る地域とされていることが必要であることに留意すること。
  • 派遣先との連絡・調整
    具体的には、例えば、派遣先の連絡調整の当事者となる派遣先責任者との間においてへのほか派遣就業に伴い生じた問題の解決を図っていくこと。
  • 派遣労働者の個人情報の管理に関すること
    具体的には、例えば、派遣労働者等の個人情報が目的に応じ正確かつ最新のものに保たれているか、個人情報が紛失、破壊、改ざんされていないか、個人情報を取り扱う事業所内の職員以外の者が当該個人情報にアクセスしていないかについての管理を行うこと、また、目的に照らして必要が
    なくなった個人情報の破棄又は削除を行うこと等。
  • 派遣労働者についての教育訓練の実施及び職業生活設計に関する相談の機会の確保に関すること。
    (a) 段階的かつ体系的な教育訓練の実施に関すること
    派遣元事業主において作成した教育訓練が実施されるよう管理を行うことが必要です。
    (b) キャリアコンサルティングの機会の確保に関すること
    キャリアコンサルティングに関して、キャリアコンサルティングを希望する派遣労働者との相談窓口としての連絡及び調整及び派遣先との連絡、調整等に関する業務を行うこととされています。ただし、別途キャリアコンサルティング等についての窓口担当者が選任された場合、派遣元責任者がキャリアコンサルティングの窓口担当である必要はありません。
  • 安全衛生に関すること
    派遣労働者の安全衛生に関し、派遣元事業所において労働者の安全衛生に関する業務を統括する者及び派遣先と必要な連絡調整を行うこと。
    具体的には、派遣労働者の安全衛生が的確に確保されるよう、例えば、以下の内容に係る連絡調整を行うこととされています。
    (イ) 健康診断(一般定期健康診断、有害業務従事者に対する特別な健康診断等)の実施に関する事項(時期、内容、有所見の場合の就業場所の変更等の措置)
    (ロ) 安全衛生教育(雇入れ時の安全衛生教育、作業内容変更時の安全衛生教育、特別教育、職長等教育等)に関する事項(時期、内容、実施責任者等)
    (ハ) 労働者派遣契約で定めた安全衛生に関する事項の実施状況の確認
    (ニ) 事故等が発生した場合の内容・対応状況の確認
派遣元責任者の職務内容

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